一般社団法人ひとよし球磨青年会議所
一般社団法人 ひとよし球磨青年会議所
2024年度 理事長所信
1. 基本理念
人生二度無し~挑戦し続ける青年であれ~
2、運営方針
①地域の未来を見据えた復興の実現
②地域の未来のために共に行動する仲間を募る
③地域の魅力を語ることのできる青少年の育成
一般社団法人ひとよし球磨青年会議所
2025年度理事長所信
基本理念
躍動
~行動はすべてに勝る~
第67代理事長 真木 英男
運営方針
①人吉球磨の魅力を発信する第58回熊本ブロック大会の主管。
②地域の自然や文化を体験し豊かな感性を育む青少年事業。
③JC運動を拡げ、活気溢れる持続的な組織の構築。
【はじめに】
1949年、戦後の混沌とした時代の中、「新しい日本の再建は我々青年の使命である」という志のもと、青年会議所運動は始まりました。その運動は全国へと広がっていき、10年後の1959年にこの人吉球磨地域に人吉青年会議所(現:一般社団法人ひとよし球磨青年会議所)は誕生しました。日本青年会議所の理念を私たちの住んでいる地域に置き換えるならば「人吉球磨の再建は我々青年の使命である」と言い換えられるでしょう。この使命を実行すべく、ひとよし球磨青年会議所はより良い地域づくりを目指し、社会的課題の解決に積極的に取り組み、明るい豊かな社会の実現のために活動を始め今年で67年目を迎えます。
2024年、現在の人吉球磨にも様々な課題が山積しています。令和2年7月豪雨災害からの復興も5年目を迎え、これから区画整理をはじめ、人吉市復興まちづくり計画及び人吉市まちなかグランドデザイン推進方針を元に具体的なまちづくりへと移行していきます。これまで以上に官民が連携をとりながら「安心、安全で魅力的なまちづくり」と「地域活性化」いう目的の元に行動していく必要が出てくるでしょう。我々は当事者意識を持ち、その課題に対して考え行動し、解決に導いていかなければなりません。そのためにはまず地域の課題やこれから起こりうる問題に対し知見を広げ、人口減少、少子高齢化、経済、福祉、教育、環境など様々な視座から考察する必要があります。時代の変化を捉え、現在の課題をどのように解決できるか考え抜くこと、地域住民のニーズを的確に捉え、社32 会に求められている事業を創造することが、人吉球磨地域を豊かにする第一歩となるのです。そして、これを実現していくことができるのは、ひとよし球磨青年会議所であると私は確信しています。
【人吉球磨の魅力を発信する熊本ブロック大会の主管】
本年度は人吉球磨地域で第58回熊本ブロック大会が開催されます。前回人吉球磨地域で開催されて以来11年ぶりの開催です。この11年間で災害や人口減少の加速など、人吉球磨地域における課題に対し、復興と発展に向けた取り組みが進められてきました。このような状況で今回の熊本ブロック大会の開催は、復興を後押しする好機だと捉えています。多くの方々に人吉球磨の地に足を運んでいただき、被災からの復興の状況をお伝えすると共に、体験を通じて人吉球磨の今の魅力を最大限発信し、地域益を高める機会にしたいと考えています。そのためには主管LOMとしてひとよし球磨青年会議所が一致団結し、準備や広報活動、さらに他団体や熊本ブロック協議会とのスムーズな連携が必要になります。また、人吉球磨に住んでいる私たちだからこそできる事がたくさんあります。大会実行委員長を中心にメンバー全員でサポートしながらプロジェクトを進めていけるように支援していきます。さらには人吉球磨の魅力を伝えるために、我々だけではなく、地域で活躍している様々な方々との協力体制を築き、熊本ブロック協議会と人吉球磨地域との懸け橋になるような活動が必要です。このブロック大会が、メンバーの更なる成長の機会となり、地域益に繋がっていけるように、主管LOMとしてメンバー各々が躍動してまいります。
【地域の自然や文化を体験し豊かな感性を育む青少年事業】
青少年は、将来的に地域社会を支える存在です。地域で育った子どもたちが成長して地元に貢献することで、地域社会の活力を維持し、持続可能な発展が可能になります。つまり、青少年の育成は社会全体の発展と安定に不可欠な要素であり、私たちが青少年に対し成長の機会を提供することはとても重要です。ひとよし球磨青年会議所では継続的に「相良藩子ども塾」として人吉球磨の雄大な自然や歴史ある文化を学ぶ体験学習を行ってきました。私も青少年が地域の自然や文化に触れ、それを学び継承することは、地域アイデンティティの確立と地域への愛着を深める上で重要だと考えています。さらに、見る、聞く、触るなど五感を使った体験は、単なる読書や講義よりも記憶に残りやすく、体験を通じて得られる学びは人生のさまざまな場面で役立つ貴重な財産となります。文部科学省が令和4年2月に公表した「教育進化のための改革ビジョン」に基づき「子供の体験活動推進宣言」が発表され、その中でも体験活動の重要性は語られています。今年度も引き続き青少年育成事業として自然や文化を体験し豊かな感性を育む体験事業を行ってまいります。
【JC運動を拡げ活気溢れる持続的な組織の構築】
青年会議所は「青年の学び舎」と呼ばれているように、青年に対し成長の機会を提供しています。明るい豊かな社会の実現のために、考え、議論し、メンバーお互いが切磋琢磨することで成長していくことが青年会議所の魅力です。JCImissionの中で「青年会議所は、青年が社会により良い変化をもたらすためにリーダーシップの開発と成長の機会を提供する」とあるように会員の育成は重要な要素の一つです。自分たちに必要なものは何なのか。時代の変化に沿ったリーダーシップを発揮するために、様々な分野の知識や方法を学ぶ必要があります。魅力的な会員の育成が活気あふれる組織の構築に繋がります。また、地域のみならず、出向すれば熊本県内だけでなく九州、日本全国、そして世界中にまで自分の可能性を広げて活動し、交流の機会を得ることができます。自分の志と行動力があれば、JC活動を通じて地域や社会に貢献しつつ、リーダーシップと自己成長を促すことができます。 そして、JC運動を展開し、地域に拡げていくためには一緒に活動する仲間が必要です。個性豊かで多様な仲間が意見を持ち寄ることで素晴らしい事業が実施できます。さらに人が集まると推進力が生まれ、その推進力は、地域を巻き込み大きなうねりを起こすことができます。それは地域社会の発展に間違いなく寄与します。しかし、会員を集めるというのは中々難しいのも事実です。特に近年では会員拡大を掲げてはいるものの実際の会員数は減少してきています。この問題を解決するためには、青年会議所に入会したいと思ってもらえるような魅力ある事業を実施し、活動に共感してもらうことが重要です。日々の活動に共感してもらえるようにホームページやSNSでの発信を継続すると共に、事業の中で対面する機会を作り、発する言葉で思いを届けることが地域に住む青年にJC運動のすばらしさを、より一層共感してもらえると信じています。今までの手法を改善し、新たに会員10名の入会を実現します。
【さいごに】
令和2年7月豪雨災害の時には熊本県内の青年会議所メンバーはもちろんのこと、九州、さらには全国各地の青年会議所の方々から人吉球磨地域への多大なるご支援を受け、私はそれを目の当たりにしました。
また、当時の先輩方、ひとよし球磨青年会議所もすぐにボランティアセンターを開設し、運営に携わり、復興に尽力している姿を見て、改めて青年会議所のネットワークと行動力に驚かされました。今後も地域になくてはならない組織だと実感しました。これからも青年会議所が人吉球磨にあって良かったと地域の方々に思っていただけるように、私たちも活動を続けていきたいと考えています。メンバーは仕事や家庭との両立で苦労することもあると思いますが、その分成し遂げたときの達成感は大きくなり、必ず自身の成長に繋がります。また、行き詰ったら仲間を頼って下さい。一人でなく皆で挑戦していきましょう。苦しいときは支え合い、喜びは皆で分かち合える組織を目指します。そして、明るい豊かな社会の実現へ近づけるように努力してまいります。
あなたが実現したいことは何ですか?
まず、やってみよう。どんな小さなことから始めたって良い。
考えただけでは何も始まっていない。私達には志を同じくする仲間がいる。共に学び、共に成長しよう。
そして、ひとのため、地域の発展のために全員で躍動しよう。
それが自分自身の幸せにつながると私は信じています。
2024.9.1